2020年8月25日火曜日

まずはサンプルゲーム、それから作業ゲーのこと

 ウディタにはサンプルゲームが同梱されている。

ゲームを作り始める前に、まずこのサンプルゲームをプレイしてみた。


「あれ、これ、もうほとんどそのまんまでもいいんじゃないかな」

それがサンプルゲームをプレイした感想である。


敵とのエンカウントをもっと簡単にして(マーフィーズゴーストのように)、

装備の種類を増やして(ハクスラで飽きが来ないように)、

仲間を完全AIにすれば(戦闘が面倒にならないように)、

それだけで俺の考えるゲームができるんじゃないか。


この感触を得たことは重要だった。

サンプルゲームを少しいじればいいなら、

自分でいちから作るより何倍も楽だ。


俺はさっそく、サンプルゲームの改造にとりかかった。



さて、ここで話は変わるが、俺は作業ゲーが好きだ。


映画や小説では得られない、ゲームならではの楽しみが作業だと考えている。

一般的には作業ゲーというと批判的な意味にとられることが多いと思うが、

楽しく作業できるゲームこそが良いゲームだと俺は思う。


そもそも、俺がなぜゲームをするかというと、暇つぶしのためだ。

家にいて、それほどお金をかけずにできる暇つぶしとして、

ゲームは格好の趣味だと思う。

だから楽しく時間をかけて作業できるのが良いゲームなのだ。


もちろん作業ゲーが好きではない人もいると思う。

常にドキドキハラハラする体験がしたいという人もいると思う。

ストーリーを楽しみたいという人もいると思う。

ゲームに何を求めるかは人それぞれ。


俺は作業ゲーが好きで、自分の好みに合う作業ゲーを作りたかった。

それが合う合わないは個人の自由だと思う。


俺の好きな作業は、過剰なレベル上げだ。

『ドラクエ3』でいえば、ガルナの塔で勇者はレベル30くらいにする。

仲間たちも二回くらい転職する。

そんな感じだ。


あるいは、『ドラクエ6』でいえば、まじゅつしの塔に

行けるようになったら、その時点でほとんどの職業をマスターする。

塔の外周で延々くちぶえを吹き続ける。

そんなプレイが好きだ。

そのためだけにスマホ版の『ドラクエ6』を買った。


壮大なストーリーとか、複雑な戦闘システムとかには興味がない。

昔はストーリーがおもしろいRPGが好きだったけれど、

『MOTHER』や『ヘラクレスの栄光3』を10代の頃にプレイした俺は、

その後それらを超える衝撃を受けたゲームに出会えなかったこともあり、

最近はストーリーがシンプルなゲームの方が好みである。

戦闘もできるだけシンプルなものが好きだ。

というかボタンをポチポチしているだけで勝てる戦闘が作業との相性がいい。


だが作業ゲーが好きとはいっても、

作業を「させられる」ゲームは好きではない。

自分で作業を「しよう」と思えるゲームが好きである。


先述のレベル上げは、自分がしようとして行うものだ。だから楽しい。

でも、強制的にレベル上げが必要だったり、

先に進むために何回も同じことをさせられたりするのは苦痛に感じる。


いかに苦痛を感じずに作業をするか。

これがゲームを作るにあたっての大きなテーマであった。

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